武田和命さんについて(2)

2006/03/22 水曜日 - 15:55:35 by tshibuya

どうもそれからあとの記憶がはっきりしない。よくいっしょに遊んだような気がするけれど、憶えているのは武田さんの家に遊びに行ったことと山に行ったことくらいだ。
山に行ったというのは要するに登山です。いや、登山というほどのものじゃない、ハイキングと行った方がいいか。
丹沢に行ったんですね。で、そろそろ帰ろうかというとき、ぼくは丸木橋から川に落ちた。丸木橋だからそんなに高さもないし水量も膝くらいまでで大したことはない。ずぶ濡れになった服を乾かし、あはは、と笑って帰った。なに、武田さんも危なく落ちそうだったんですけどね。これが25くらいのときだったか。

その後、ぼくは三ヶ月の入院生活のあと、コマーシャル音楽に専念するようになった。
武田さんのニュースもさっぱり聞かなくなったある日、朝紘太郎(そのころコマーシャルをたくさん歌ってもらっていた)が、自分がいまいるソウルフル・ブラッズというバンドに武田さんというテナーがいてすごくいいんだという。
武田和命だ! そう思ったぼくはすぐ聴きに行った。名前は忘れたけど日比谷にあったライブハウス。
久しぶりに会った武田さんはちょっとはにかんだように笑い、なにもかもが前と同じだった。

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