浅川マキ最終日

2006/12/31 日曜日 - 17:37:11 by tshibuya

だれだって世界はあるものだけど、浅川マキのそれはそれをこちらに感じさせるという意味で希有のものだ。

希有? ふふ、普段そんな言葉は使ったことがないのでこう書くとちょっとくすぐったいけれど、これはマキさんがステージで「これは希有なことであります」なんていっていたのを思い出したからで(昨日ではない)、それが印象に残っているのはその「希有」がこちらに新奇に響いたからに違いない。
こんなことを書くのは、昨日終演後ノンフィクション作家の橋本克彦さんと話していたら(彼とは昔BUSという渋さ知らズみたいなバンドでいっしょだった)、そういえば昔は「状況」なんて言葉がなにか意味があるように流行ってたんだよね、などという話になって、「時代」「都会」なんてのもね、と話はつづく。

マキさんの「都会に雨が降る頃」はこのころの「都会」で、鈍感なぼくは時代も都会も関係なく過ごしてきたけれど、マキさんは人一倍そういうことに敏感だったんだろう。この曲のテーマからして60年代のジャズだ。
で、そうなれば、早速、そういう曲をいま歌うことに関してなにか問題があるとかないとかというような話になるのが想像されるけれど、残念ながらそんなことはなにも問題にならない。というのは、そういうことと音楽は無関係にあるのだから。音楽の背景だとかなんだとかを想像してそこに自分の物語を作ることは面白いことであってもそれでなにがわかるというわけではない。
しかしマキさんはそういう物語を自ら作っている気配があって、そこがこちらから見ればどこか錯誤の感じがして、…そうして浅川マキがそこにいるのがわかり、それで音楽がわかるということもあるかも知れない。
なにを書いているのかわからない(笑)。

2 Responses - “浅川マキ最終日”

  1. fuji : 2006/12/31 - 20:11:23 -

    昨日の演奏は、聞いていて本当に幸せでした。
    一緒にいた友達も、マキさんの世界に浸かってしまいました。
    また6日お邪魔します。

  2. tshibuya : 2007/01/02 - 22:36:32 -

    あ、fujiさん、ライブきていただいてありがとうございます。
    マキさんは「もうないわよ」なんていってたらしいですが、そんなことはないでしょう。
    6日はアケタの店(夜中)。帰るのが大変ですが、ぜひお出でください。

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