菅野邦彦の「LIVE!」

2008/03/24 月曜日 - 15:50:47 by tshibuya

アマゾンを見ていたら菅野邦彦(p)の「LIVE!」がCD化されていた。
LPでは持っていたと思うけれど、いまさらLPを聴くのは面倒なので早速注文した。
これは1973年10月の九州ツアーを録音したもので、メンバーは、菅野邦彦(p)、本田栄造(b)、高田光比古(ds)、小川庸一(conga)。ライブ会場は、福岡「ケリー」、熊本「ジャズ・イン・ソワレ」、鹿児島市中央公民館、名瀬市中央公民館。
こんなにスイングしてる菅野邦彦を他に知らない。音源はテープであり、一部はカセットであるような話も聞いた。が、そんなちょっと音が悪いことなどどうでもよくなる、奇跡的な演奏だ。LPのときのライナーノートは中山信一郎さん、このCDも同じものであればうれしい。
中山信一郎著「土曜日のジャズ・日曜日のシネマ」の中にこのライナーノートが載っているのでちょっとだけ引用してみる。

このレコードは、1973年10月7日から10日にわたって行われた、菅野グループの演奏を、偶然にも、九州四ヶ所の、それぞれの地で、ファン達が、個人的に収録したテープをレコード化したもので、菅野と私が、霧島の温泉宿で語り合った夢が実現したものである(このツアーのあと、菅野さんと中山さんは霧島の温泉に遊んで、夜を徹して語り合ったらしい。今回の九州公演での演奏をレコードにすることが可能であれば、菅野ジャズのベストが出せる、と)。したがって、このLPは、本質的には私家盤の性格を持つアルバムともいえるのだが、73年の菅野の演奏活動の最もすばらしい部分をとらえたものとして貴重なドキュメントであり、このレコードによって初めて菅野の演奏に接したファンは、日本にかくもハッピィでスインギーなピアニストがいたのかと驚かれるだろうし、菅野のファンにとっても、待望のライブ・セッションの、そのカラフルな演奏に充分満足されるにちがいないと思う。
すぐれたジャズレコードとは、演奏一発でスイング出来ることであり、何回も聴くに値するレコードであるとすれば、これは、まさにそのレコードであり、それ以外の何物でもない。

CDが届いてプレイヤーに乗せるのが楽しみ。

8 Responses - “菅野邦彦の「LIVE!」”

  1. torigen : 2008/03/25 - 03:35:43 -

    このpostを読んで、早速買ってしまいました(汗)。
    残念ながら一度も菅野さんを聴いたことがないと記憶してますが、渋谷さんにココまで書かせる“私家盤”的アルバム、聴かなきゃ!と……しかし、予算オーバーの請求書が恐かったりして、わはは。

  2. tshibuya : 2008/03/25 - 10:02:08 -

    菅野さんのアルバムはどれもいいんですが、この「LIVE!」が特にいいですね。
    どういうわけかCDで出てなかったけれどやっとCD化された。これはほんと〜にうれしい。
    ぼくもこのところCDだとか本だとかの出費が少し多くなっています。といってもtorigenさんの比じゃないだろうけど。

  3. kmatsu : 2008/05/11 - 21:47:56 -

    ライブが、やはりベストですね。このCD化は、心から喜びたいですね。
    僕もすぐ買いました。
    そう、mixiに菅野さんのコミュニティがあります。僕は管理人ではありませんが、このライブの再発をいち早くつたえました。
    よかったら、のぞいてください。

  4. tshibuya : 2008/05/12 - 13:20:18 -

    kmatsuさん、コメントありがとうございます。
    ナジャレーベル(トリオレコード)では「LIVE! 」のすぐあとにぼくの初アルバム「DREAM」が発売されたこともあって(二枚とも中山信一郎プロデュース)、それで印象に残っているということもあります。でも、その前後の菅野さんはほんとにすばらしくて、「DATE IN DATE」という北海道伊達市で行われたライブ盤もめちゃくちゃスイングしてます。
    あ、mixiは見てないので残念。

  5. kmatsu : 2009/01/13 - 17:00:31 -

    今、気が付きました。これ渋谷さんのblogだったんですね。お元気ですか。

    懐かしいです。たしか、富田さんが経営していたバランタインで、ずいぶん前に目のまえで聞きました。たしか、酒井俊が、歌っていました。あの時のメモリーズオブユーがとても感動しました。
    渋谷さんのCDはDREAMはじめ、いくつか持っています。エリントンのCDは、いちばん好きです。
    そうそう、NHK-FMに菅野さんと一緒に出演した時のエアーチェックは時々聞いています。ルート66を渋谷さんのバックで菅野さんが歌っています。
    またどこかで、聴きに行きます。

  6. tshibuya : 2009/01/13 - 19:16:24 -

    バランタインの富田さんですか。なつかしいなあ。いまはニューヨークにいるようですね。
    菅野さんのルート66、そんなこともあった。この何年か菅野さんには会っていませんがたまには会いたいものです。
    エッセンシャル・エリントンは最新作が来月できてます。それから第1集、第2集も来月再発されます。

  7. kmatsu : 2009/01/19 - 13:45:11 -

    そうですか、新しいエリントン集、楽しみにしています。
    ゆうべ、久しぶりに最初のエッセンシャルエリントンを聞きました。当時は、リズム隊のいない構成、チューバ、サックス+ピアノという構成を奇妙に感じたものですが、いまは、ソリチュードが始まると、もう、そこに慣れ親しんだアンサンブルの響きがしてきます。こういう木管を使ったのはそういえばギルエバンス以降かな、などと、思ってしまいました。このアイディアにあらためて感動しました。。

    久しぶりに中山さんの文章も、よみました。これも、懐かしいですね。元気でしょうか。

    渋谷さん、お元気で。。

  8. tshibuya : 2009/01/19 - 14:16:46 -

    中山さんは病気療養中ですが元気とのことです。来月九州に行くので病院まで会いに行ってきます。
    新しいエリントン集、もう少しでできます。

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