竹内哲夫さん

2010/07/06 火曜日 - 12:07:47 by tshibuya

竹内哲夫さんが亡くなった。ジャズを聴きはじめたころ、銀座にあったテネシーという(いまでいえば)ライブハウスで何回も聴いていた。高校3年生のときで、そのときは河辺公一とエマニアーズというバンドで、河辺公一(tb)、杉原淳(ts)、竹内哲夫(ts)、世良譲(p)、田端貞一(ds)、広瀬文彦(b)というメンバーだった。聴きはじめたきっかけは、ある雨の日、テネシーに電話して「今日の出演は誰ですか」と聞いたら、河辺公一とエマニアーズだという。知らない。なにしろその頃はジャズを聴きはじめたばかりでなにもわからない。で、それはなんですか、と聞いたらモダンジャズだという。モダンジャズなるものは聴いたことがない。南里文男とホットペッパーズだったらいいなあ、と思っていたくらいだからちょっとがっかりしたけれど、とにかく行ってみた。二階のピアノの真上の席に座る。
びっくりした。ピアノの世良さんはまだ30前だっただろう。テクニックとスピード感がすばらしくて、後のカクテルピアノのような味はまったくなかった。たちまちファンになった。それからはエマニアーズばかり聴きに行くことになった。モダンジャズ開眼。
そのときに世良さんの次に印象的だったのが竹内哲夫さんだった。実に端正でしっかりしたテナーでソニー・スティットのようだった。もっともそのころはソニー・スティットなど知らなかったけれど。杉原淳さんはまだ新人で荒削りだったから一層竹内さんの演奏が際立った。
その後竹内さんはシックスジョーズに行ったような話しを聞いた。だから聴いたのはそのエマニアーズ時代だけで、ずいぶん後になって渡辺明とエンバース・ファイブの一員として演奏しているアルバムを聴いたことがある。エマニアーズ前後の録音だろう。
竹内さんはずいぶん早い時期に演奏は止めてしまったようだけれどいまでもその演奏を思い出す。すばらしかったなあ。

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